兎波走り

死にたくない

怖い話の話

小さい頃は世界を理解するために色々頑張っていたのだけど、その一環で神話に始まり妖怪、怖い話をかなり読んでいた。

 

これは好きとかではなく、生存ルートを学ぶ目的で読んでいるので100%ピュアな勉強ですという気持ちが今も昔もどこかにある。なので対策がわかっているトイレの花子さん(3番目のトイレは使わない)とか口裂け女(ポマードx3 or 聞き返す or 3F以上の高層階)などは依然として怖いがまだ安心だった。ただ幼少期の自分を恐怖に陥れたのは「わけのわからないものにわけのわからない理論でワンキルされる話」で、これは対策の打ちようがないので絶望した。というかいまもしているので、肝試しなど絶対に行かないようにしているしお布団から足を出して眠れない。

 

初めは世界理解のためだったこれらも、怖い予想→怖い!正解!期待通り!の報酬系ができてしまうのでいつのまにかある種の快楽になっていたのかもしれない。それがピークに達した大学生の頃、洒落にならない怖い話シリーズを読みすぎてしまった。全てのパターンを学習した結果、なにをしてもおばけ出るルートを回避できず外出というか生活すらできなくなりかけたことがあるので、それ以来怖い話を一切読まないようにしている。

 

ただ、その禁を破りこの間なんとなく読んでしまった話がかなり、かなり、かなりなんか段違いで怖かった。続く紹介を読み飛ばすならこちらから: 

【怖い話】 アイスの森 【「禍話」リライト ①】|ドント|note

 

怖い話は主流が
1) 人のおばけ
2) よくわからない人外
の2種類あると思っていて、1よりも2が断然に怖いし新鮮。有名どころで言えばくねくね・猿夢・八尺様とかだろうか。自分はこういうというか蛇囚人さん系というか、「書いてる人も体験した人も読んだ人も誰もよくわかんないし分類もできない話」の類を好んで読んでいた時期があり、非常に精神に良くないのでおすすめしません。

 

タチが悪いのは自己責任系で、読んだりやったりしたら自分にも危害が及ぶもの。自分は最悪期ですら読むのを避けられたのであまり知らないけど、ひとりかくれんぼとかおつかれさまとか、あとはトンカラトン(私の初めてのトラウマ、フジテレビは許されないことをした)

 

今回の話はそのどれでもないという点でかなり怖い。よくわかんない系の話に近くはあるけどどうやら先方にはなんかのルールがあるらしい。人外なのか人かの判別もできないし発動条件はあるのでそれを避ければいいのだがそれを超えてなんか説明できないけど怖いのは珍しかった。これは『禍話』というツイキャスでやっている怪談を書き起こしたもので、基本的に音声の話を聞くのが苦手なので文字になって初めて読んだ。他にもたくさんあるけど「聞いたら来る」系発動条件の話があるらしく、かなり怖くてこれだけで辞めてしまっているので他の話は知らない。私の中のピューマが怯えているので今後も読まないだろう。そもそも本当に久しぶりに読んだからこんなに怖いのか?この記事のためにざっとシリーズを見たら見るのも無理になっていた。怖い話怖すぎるし、人生の定量に達している。

 

そもそも世界理解といいつこういうオカルトを信じているのがおかしいのだけど、それは自分が虚構と現実の区別をつけられないゲーム脳なので仕方がない。自分のような信じやすい人間がいるので、創作物も気をつけてもらいたいものですと責任転嫁をしながら今日もお布団をかぶって寝る。あ〜〜読まなきゃよかった〜〜〜