兎波走り

死にたくない

概念を食べている

概念を食べている。


ピザポテトが家に2袋、スッパムーチョが1袋ある。

 

買ったはいいが、いざ目の前にすると全く食べる気にならない。それを繰り返して合計3袋になった。

 

帰宅時ふらっと入ったドラッグストアやコンビニで、ふと買ってしまう。正直ポテトチップスを食べたいんじゃない。それを食べた時の「楽しい記憶」をもう一度得たいから買ってしまう。食べたいとかじゃない、映画をみんなで見る楽しい感じとピザポテトが紐づけられている。

ガバガバだよ、脳。

 

昔、祖父が自分は食べもしないのに高いステーキを自分の分も食え食えと勧めてきて、気持ちが悪くなりながらもたくさん食べてあげた。あれもガバガバ脳のせい。

身寄りのない(けど夫の遺産はある)ド右翼というかクレーマー気質の親戚(親戚中から嫌われている)の部屋に行くたびに、悪くなったバナナや菓子類、全く読まれていない雑誌類が山と積まれている。これもガバガバ脳、あと多分長年我慢してきたものに執着の法則、それか人間性

 

オーガニックのランチ、正直味の違いはわからないし、
マルタンマルジェラとMM6はブラインドテストしても多分気づかない。
サンペレグリノも工場で二酸化炭素突っ込んだ水も、変わらないだろ。

 

しかしナチュラルローソンを選ぶし北海道のジャガイモ選ぶし、
イタリアのセーターは違うわね、などと言っている。

 

概念で、生活している。