その食感が好きで、なんども食べる物がある。
いわゆる「シナモンロール」だけど、砂糖と油とグルテンの化合物モンスターである。クラシックの方は私の手くらいある。このご時世に真っ向からタイマンを張る、こういう逆張り精神私は応援してるよ。一度日本から撤退したけど帰ってきてくれてありがとう。ありがとうJR九州ファーストフーズ株式会社シアトルズベストコーヒー事業課。
◆シナボン焼肉説
食感の話をする。シナボンの中心部はクリームの染み込んだもちゃもちゃの生地になっている。そこが好きだ。クリーム染み込みまくりにもかかわらずきちんとパン生地としての歯ごたえを残しており、そこが特徴かつ最も素晴らしい点だ。柔らかい中にも「噛み切る愉しみ」を保持している点で他の追随を許さないのだ。スフレパンケーキ？あれ霞だよ。擬音が微妙だけど噛み切る時はブチブチと「いま自分は噛み切っている」という実感を得られる。遅れてクリームがじゅわっとやってくるのも非常に生物みがあって気持ちがいい。生物？そう、シナボンはちょっと焼肉に似ている(かもしれない)。柔らかいのに噛み切る楽しさがあるし、ジューシーで甘い。そういうわけでシナボンは甘パン界のカルビなのだ。
見た目は砂糖に包まれていて凶暴なので初見はかなりひるむ。でもそこを押し通して口に運ぼう。悪いことをしてる感を油と砂糖が押し流していき血糖値も手伝うのかすごい気持ち良くなってくる。噛むのきもちーーー！もっと、もっとくれシナボンこれ合法ドラッグだよ。ドキドキとまんないもん。
この食感、一番近いものはVIE DE FRANCEのリンゴ入りチーズクリームパン(正式名称を知らない)の外身かもしれない。今HPを確認したらレギュラーメニューに入っておらず、深い悲しみに包まれた。あとはぎりぎり、前日から漬けておいたフレンチトーストの耳、くらいの硬さだろうか？どちらにせよ、シナボンはかなりぬるぬるしているのであまり例えられない。水分を保持して乾燥した部分がなくかつ歯ごたえも残しつつ、というパンはあまりないのだ。弾力とじゅわっとさを兼ね備えた良いゴムパンなのだ。ということにしないとこのポストの重要性も下がるのだ。
◆食べる順番
1/4に切ってから更に1/2にする、計1/8(だよね？)のシナボンミニを真ん中から一口、の一択です。
外側は外気で乾燥しているので食感はただの砂糖がけパン。シナボンは崩れやすいので外皮のみを食べることがないようにしたい。順番としては
①支給されるフォークとナイフで4等分→それぞれ更に半分に切る
②外側が分離しないよう気をつけながら口へ
③(i)ミニボン内側が舌側にくる向きで、(ii)上顎側に外皮を置く
④噛む
なのだが、ここでミニボンのしっとりしてる側、つまり内側を舌の上に置くのは乾燥している外側を味わうことのないよう、それだけである。様々な角度と量を試して、最高の油、砂糖そして小麦粉バランスを見つけてほしい。なーに肉桂は漢方薬なのでヘルシーヘルシー。
クラシックシナボンも味は変わらないしたくさん味わえるが、切った際に外皮だけが剥がれる恐れがあり、大きいのでお皿いっぱいになる。フリクションとほぼ同じ大きさだぞ。
食事の写真が下手で申し訳ない。写真編集でぼんやりさせてもどこか危うさが出てしまうがいまはこれが精一杯ですすみません。とりあえず初心者へのおすすめはやっぱミニ。
ちなみにここの近くにはかつて私が愛したブリトー店Fがあるが、
今日久しぶりに食べると味が薄くなっており平家物語だった。
原宿のCHILESはそうなっていないことを願うのみです。
◆楽しいファクト
ミニボン: 350カロリー、砂糖23g
シナボンクラシック: 880カロリー、58g
出典: Cinnabon Nutritional Guide(pdf)
そんなはずがないんだよ(この後持ち帰って次の日の朝ごはんにした)
