兎波走り

死にたくない

昔の曲、車と大学

本や服など、世の中でどう評価されているかを基準に選ぶことが多い意志薄弱な人間だったが、そういえば音楽は好きなものだけを聞いてきたかもしれない。誰にも見られないし。

 

通して聴いている音楽はなくてその時の新譜や気に入ったものをプレイリストに入れ月単位で更新している。
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こんなかんじ

 

聴きかえすことはほぼないがその曲を聴くと当時のことが思い出されていいので、高校の頃からなんとなくこうしている。 

 

これはフィクションなのだけれど、自分は電車が嫌いだったので大学1年の半ばから車で通学していた。ノンフィクションとして言えば、「車で買い物に行ったらたまたま近くに大学があったことがしばしばあった」になる。察してください。

 

家からよみうりランドの脇を通って川を越えた先、飛行場とでかい墓地の間に大学があった。目隠しして連れてこられてここ島根ですと言われても信じる街並みだよなあと思いながら通学していた。

 

図書館でいろいろやってると夜になるので、晩御飯を学食で食べて帰る。
ホンダのFITに乗りこんで、ああ真っ暗だなあと思いながら、iPodを車につないで曲を流し、今日も事故なしで帰れますようにとお祈りしてから45分ほどかけて帰ることを、およそ3年していた。

 

多摩川を越える時はいつも横目で川を眺めてしまう。
川べりには大きな道が走っていて、その先は真っ暗なカーブが続く山道で、ブレーキをいかに踏まないでいけるか、みたいな危ないチャレンジをたまにしたりもしてた。

 

車高の低いトヨタにパッシングされながら追い越されたけど最終的にこっちが勝ってでもすごいドキドキしてもうこんなことやめようと思ったり、ぬるい夏の夕方は混んでいてだらだら走ったり…と書くとなんかカッコつけられそうになるけど、いまのところあの時間は特になんにも繋がっていない。人生に無駄なものはないとはよく言うけど、あの時間はたぶんかなり無駄だった気がする。

 

当時聴いていた曲を聴くことはほとんどないけど、聴いたらやっぱり、あの真っ暗な道たちと高速で突っ込むカーブの遠心力を思い出す。

 


それでは聴いてください、Sebastien Tellierで「Look」、Marbert Rocelで「tttictictac」

 2曲続けてどうぞ。

 

www.youtube.com

Sébastien Tellier - Look (Official Video)

 

www.youtube.com

 Marbert Rocel - tttictictac

 

 

追記: そういえば物心ついた時から、何かを好きになったら私の好きで何かが大変なことになる気がしてすごく怖く、好きになりそうな時は対象の接触数を減らす、控えることばかりしてきた。ただ音楽でそう思った事がない。そこまで好きでも嫌いでもないものをかなりの時間を割いてかなりの量消費している。

 

追記2: 思い出話するようになったら人間終わりだよ、終わり終わり(c)バガリ