兎波走り

死にたくない

逃げとしての旅行

しないほうがいい。


◆長い前段階の話
2月始まりからなんとなく何を見ても上滑りしていて、ブログを書けずにいた。自分は消費するだけでは?と思った瞬間があり何を食べたいという気持ちも急になくなってしまっていた。

 

間接的な要因は2つある気がしていて、1つは大喜利の大会みたいなものが1(土)に終わったこと。もう1つは、その翌日にこれから生命保険に入ることがちょっと難しくなるとわかったことで、それは自分の過失からだったこと。


大喜利の大会
距離感がなかなか定まらないままだったが趣味として大喜利をしてきた。


大喜利の人たちは大会が好きで、自分は「戦う」という雰囲気に慣れない(闘争心をうまく扱えない)ので距離を取ってきたが、最近はまあやってみっかという気持ちになりいくつかに参加させてもらっていた。その大きな大会が2/1にあって、かなりガチにメンタルを準備して臨むということをしてしまったので、終わって変な感じになってしまった。

 

自分はかなりメンタルに左右される人間なので、

・1週間前〜前日まで大喜利に関係あるものを見ない
・当日は緊張するから30分前に行って登録してすぐ出て
・近くの慣れているベトナム料理屋でゆっくりご飯を食べて
・験担ぎのバナナも食べて
ウイダーinゼリーも2個買って
・出場者の話や回答を耳に入れないように大会が始まってもずっとセレーナゴメスの新しいアルバム(笑うところです)をリピート再生しながら
・でも大喜利しているお題を自分でも解きながら

出番を待っていた。

 

いやここまでして普通に全然面白くなくてちゃんと負けたんですけどね。
NSC大ライブで使った外法を使ってしまった自分が気持ち悪いし、何よりコスパが悪すぎる。いつか楽しんで大喜利をしてみたいものです。

 

ただ、この日人の写真を撮らせてもらって、それは自分としてかなりかなり珍しいし勇気がいる行為だけどやりたいと思っていたことで、その結果がまあまあよくてとても嬉しい。

 

それが終わったらなんだかぽかんとする間も無く

 

◇いつか死ぬということ
その翌日、自分が持っている死ぬ因子についての話を聞いてちょっと無気力になってしまった。特に余命宣告とかではないし、今すぐ治療ではないし治る可能性もあるのだが、恐らくこれからはそれを気にして生きていかないといけないし、自分の体に弱いところが見つかって、それが自分のしょーもないミス所以なのはかなり嫌ですねという話。映画みたいに「あと100日で死ぬからやりたいことリスト全部やろう!」みたいにはならず、普通に全てのエネルギーが低下した。


その週末には昔自分にカメラをくれた親戚の葬儀のため大阪に1泊し、帰った夜に39.1℃の熱を出すなどした。長らく頂いたカメラを修理に出さず、御霊前に持って行った際にレンズキャップも無くした呪いだと思うと全然39.1℃軽かったし、次の日嘘みたいに下がった。

 

楽しいと面白いと生と死についてのイベントがまあまああった月の前半になった。

 

色々考えすぎて疲れ、少し決着をつけたい物もあったので逃避したらよくなるかしらんとタイに行ったが、もんにゃりした結果に終わった。

 

◆なんだかあまりタイ旅行について語ることが少ない

もしかして下記が関係しているかもしれない:


・コロナはずっと怖かった(アウトブレイク始まりかけ、まだイタリアのニュースも少なかったくらいの頃)
・出国エアアジアの手荷物持ち込み規制をチェックしておらず2万円払い冷房MAX機内で眠れない機内泊を過ごす
・飛行機降りる時通路になかなか出れないみたいな白人の女が「So rude♩So rude♩」と歌っていてかなり嫌な気持ちになる、お前はアイコンタクトやExcusemeを言ったのか
・両替しくじってカードキャッシングした動揺でATMにカードを置き忘れる
・ノースリーブしか持って行かずノースリーブ不可の国と到着後気づく
・カメラのシャッタースピードがずっと1/60sのままだった
・買った体温計が35.8℃以上を示さない
・4星ホテルなのに古くて匂いがきつい
・そもそもベトナムの感じで行った
・1日間違えて帰国便を予約
・うんち踏んで靴捨てる
・ずっとお腹が痛い
・暑い

学生の頃パリに行き、初日に熱を出してルーブルと博物館(かなり良かった)以外行けなかったことがある。その時よりは良いのかもしれないが、タイへ転地をしても無気力は特に治らなかったのでおとなしく働いた方がよい。また、コロナが怖い時の旅行はあまり面白いものではなかった。あと今までの人生においてほぼ初めてうんちを踏んだのが地味に効いている。

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我慢できず空港でサンダルを買いスニーカーを捨ててしまった弱い心の持ち主

 

◇タイで良かったこと・楽しかったこと
いい面にも目を向けようということでタイにもいい面はあった

・川
・街に緑が多い
・みんな優しい *1
・果物がある

これらは追ってまとめたいと思う。

 

◆総


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なんだろう、ずっともよんとした街だった。
高級ブランドを扱うモールはそこかしこにあり、1泊10万円近い高級ホテルの数も日本より多い。しかしこの規模の街にしては中国・香港・韓国よりアグレッシブさを感じず「みんなずっとそこにいて、ずっとそれが続く」という感じでどことなく「滞」という感じだった。仏教国だからなのか、王国だからなのかと不思議に思ったけど、世界で一番格差が大きい国らしいので、それかもしれない。

 

いや上位1%が67%の富て。

 

思い返せばルーフトップバー的なものに行った時もコーカソイド系の人しかおらず不思議だった。加えて街を歩く時もホテルラウンジでお茶した時もミュージアムショップに行った時も友達になれそうなコーカソイド系の人はおらず、みんなどことなく植民地主義的な見下しの裏返しとしての現地人への優しさ・犬猫に対して接するような接し方を見てしまいそればかり気になって楽しめなかったのはかなり大きい。巨大企業がアジアの安い労働力を…ってこういう慈悲のない感じだからできるのかもな、と勘ぐってしまうほどには疲れた。


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(左)ルーフトップバーで3000円のノンアルコールカクテルを待つ筆者、味は全くしなかった

(中)ルーフトップ。同じくいた白人系の人々は全然キャミソールで混乱した

(右)3000円溶かしてはしゃぐ筆者、袖がないのでよくないワンピースだが、cosは悪くない

 

外国に住む友人たちは「舐められないように」とたまに言うのだが、自分はできればそういうことに力を使わず生きていきたい。しかしどうもそれは理想主義的にすぎるようで、「舐めてくる人間」については去年のNY滞在、というか大学生のパリ旅行からずっと、通奏低音として私をしょんぼりさせてきている。単にヤンキー耐性が無いだけかもしれない。

 

頼むからその人の出自や外見、アクセントで中身を判断しないで欲しいし、相手の搾取に躊躇がないのもやめてほしい。そういう理想郷はシリコンバレーのテックギーク内に求めるしかないのか?いやシリコンバレーも男性ばっからしいしもう森に帰るしかないんか…とどんよりしてしまう。 

 

とまあ疲れている時に色々やってもだめねえ、ということで負け戦であったが、ご飯についてはまあまあ楽しかったので(果物は救い)次の記事からそれについて少しまとめられればいいなと思う。

 

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↑のような記事を書いては消し書いては消しして、もう2週間になった。自分の体調やよろしくない話を公開するのはどうなんでしょう、という迷いが常にあるけど、今回は公開してみて、自分の気持ちがどう動くかを見てみる気持ちになった。クロッキーをしている